
リサイクルトナーは純正トナーに比べてリーズナブルで印刷コストの削減につながりますが、コピー機や複合機についているトナーセーブ機能と組み合わせるとさらにコストをダウンさせることができます。
ただ、メリットが多い反面、デメリットもありますので特徴をよく理解してから利用することをおすすめします。ここではトナーセーブ機能の特徴についての情報をまとめてみました。
トナーセーブ機能を実際に使ってみる前に、まず基本的な知識や特徴を学んでおきましょう。
トナーセーブ機能とは、ユーザーが任意でトナーの消費量を調節できる機能のことです。デフォルトではトナーの消費量は「標準」に設定されていますが、「うすい」などに設定すると印字が薄くなるぶん、トナーの消費量をカットすることができます。
名称はメーカーによってまちまちで、「トナー節約機能」「トナーセーブモード」「トナーセーバー」などと呼ばれることもあります。
トナーセーブ機能を使用した場合のトナー削減量はメーカーや設定によって異なりますが、標準モードに比べるとおよそ20~50%程度削減できるようです。
メーカーによっては50%を超える削減率を実現しているものもありますので、コストカットしたい人にもってこいです。
トナーセーブ機能の設定方法は基本的にコピー機や複合機のドライバーをインストールしたパソコン上で行います。
NECのコピー機「Color MultiWriter 9600C」を例に挙げると、以下の手順でトナーセーブ機能をONにできます。
1.印刷設定の「グラフィックス」タブを開く
2.「トナー節約」から任意のモード(ややうすい、うすい、かなりうすい)を選択
3.右下の「適用」または「OK」をクリック
設定方法はそう大きく変わることはありませんので、コピー機・複合機の印刷設定やプロパティを開けば誰でも簡単に設定できるでしょう。
トナーセーブ機能には大きなメリットがある反面、デメリットもあることを覚えておきましょう。
トナーセーブ機能を利用する最大のメリットは、コストを大幅に節約できるところです。オフィスでは毎日大量の書類をコピー・プリントアウトしているので、トナーの消費量は相当なものになります。
コスト削減のためにリサイクルトナーを活用している会社も多いかと思いますが、塵も積もれば山となるで、トナー消費量が多ければ印刷コストも跳ね上がってしまいます。
トナーセーブ機能を使えば1枚あたりの印字コストをしっかりカットできるので、トナーの購入数も減り、経費削減につながります。
トナーセーブ機能の欠点は、トナー消費量を抑えるぶん、印字が薄くなってしまうことです。
印字が薄ければ薄いほどトナー消費量を抑えることができますが、そのぶんグラフなどの画像や文字が見えにくくなってしまう可能性があります。
トナーセーブ機能は上手に使えばコストを大幅にカットすることができますが、その反面、できあがったコピーやプリント書類の見栄えが悪くなるおそれがあります。
特に文章量が多かったり、デザインなど色味が大事な書類をコピーする場合、トナーセーブ機能を利用すると書類として機能せず、ビジネスに支障が出てしまうことも。
トナーセーブ機能はあくまでコストカットを最優先にしたモードですので、取引先や顧客に渡す大事な書類や、画像を中心とした資料の場合はトナーセーブ機能はオフにしておいた方がよいでしょう。
トナーセーブ機能のオンオフはパソコン上で簡単に行うことができますが、コピー機や複合機がオフィスに複数ある場合は、それぞれ標準モードとトナーセーブモードに設定して、用途に応じて使い分けてもいいですね。